この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
大晦日にピルを使いたいと言われドキッとした‥
帰国以来、美紀がその事に触れたのは一度きり。
あれはゴムを探していて、なかなか見付からない、そんな時の話。
それからもタイミングは合わず、正月休みという事で、美紀も話を切り出したようだ。
(美紀の願い‥
だが本当に願っていたのは私なのかも知れない)
愛している女性の胎内に、己の欲をぶちまけたい‥
それは男なら誰でも持っている欲望の1つ・・
美紀に何かあっては‥
そう思い続けながらも、心の何処かにあった雄の欲望、それをずっと抑え続けていた。
「ああっっ!」
手の中で様々な形に変わるまで大きくなった胸、快感にプクッと膨れた乳首を唇と指で捕らえれば、衝撃にビクッと美紀の背がしなる。
「すっかり硬くなった、もっとと期待してる美紀?」
「も‥っと‥‥
もっと感じさせて‥‥」
「ああ・・」
唇と舌、そして指を使い、美紀の乳首を集中的に責める‥
快感に鳴く美紀の声を聞きながら‥‥
大きな欲望と、ほんの少しの理性‥
無心に女性に貪り付くには、私は少し年を取り過ぎている。
ほんの少しの理性は、私に色んな考えを巡らせて来る‥
抑え付けた雄の欲望と美紀の躊躇い、それに気付いたのは何時だったか‥‥
突き詰めて考えれば、留学前から変化はあった、それを見逃したのは私‥
躊躇いに気付いたのは留学中か?
米国に渡米した時、美紀のペントハウスで抱いた時、多少の不自然感は‥‥あった。
だがそれは、離れていたからと結論付けてしまい、やはり見逃す羽目に‥‥
美紀を愛し美紀に甘い分、美紀の心の変化の発見が遅くなってしまう。