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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機



大晦日にピルを使いたいと言われドキッとした‥
帰国以来、美紀がその事に触れたのは一度きり。


あれはゴムを探していて、なかなか見付からない、そんな時の話。


それからもタイミングは合わず、正月休みという事で、美紀も話を切り出したようだ。



(美紀の願い‥
だが本当に願っていたのは私なのかも知れない)


愛している女性の胎内に、己の欲をぶちまけたい‥
それは男なら誰でも持っている欲望の1つ・・


美紀に何かあっては‥
そう思い続けながらも、心の何処かにあった雄の欲望、それをずっと抑え続けていた。



「ああっっ!」


手の中で様々な形に変わるまで大きくなった胸、快感にプクッと膨れた乳首を唇と指で捕らえれば、衝撃にビクッと美紀の背がしなる。



「すっかり硬くなった、もっとと期待してる美紀?」


「も‥っと‥‥
もっと感じさせて‥‥」


「ああ・・」


唇と舌、そして指を使い、美紀の乳首を集中的に責める‥
快感に鳴く美紀の声を聞きながら‥‥


大きな欲望と、ほんの少しの理性‥
無心に女性に貪り付くには、私は少し年を取り過ぎている。


ほんの少しの理性は、私に色んな考えを巡らせて来る‥
抑え付けた雄の欲望と美紀の躊躇い、それに気付いたのは何時だったか‥‥


突き詰めて考えれば、留学前から変化はあった、それを見逃したのは私‥
躊躇いに気付いたのは留学中か?


米国に渡米した時、美紀のペントハウスで抱いた時、多少の不自然感は‥‥あった。


だがそれは、離れていたからと結論付けてしまい、やはり見逃す羽目に‥‥


美紀を愛し美紀に甘い分、美紀の心の変化の発見が遅くなってしまう。



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