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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
「きゃ―――――ぁっ!!!」
思わず目を瞑って上げてしまう悲鳴・・・
「・・・・・・・みっ美紀!?」
「・・・・・・・・へっ?」
そこに居たのは・・・
何故かダンボールを抱えて部屋から出て来た・・・・紀永・・・・・
「どうしたんだい、そんな大声を上げて??」
「・・・・・きえぃー・・・・・」
お化けじゃ無かったけど、緊張するだけ緊張したせいか、紀永を見た途端床に座り込んでしまった。
「美紀っ!?」
「こ‥怖かったぁ‥‥」
「えっ?怖い??」
だってだって、普段人も入らない場所だよ?
勘違いしたって仕方無いじゃない!!
「・・・・・・・お化けかと・・・・・」
「・・・・・お化け・・・・・・ぷっっ・・・」
紀永とうとう後ろを向き、肩を震わせて笑い出したよ‥
私は怖かったっていうのに、紀永の馬鹿っっ!!
「いや、ごめんごめん‥
普段此処は使っていないからね、というより物置で人なんか入る事が殆ど無いのだよ」
「・・・・・・・物置」
「この屋敷を引き継いだ時、改装して捨てられ無い物を此処に収納したんだ‥
捨てられ無いと言っても、普段は全く使わない物ばかりだから、開けないのは確かだね」
「じゃ今日に限って‥‥」
「ああ・・
これを探しに物置に入ったのだが」
「・・・・ダンボール」
紀永の手にはダンボールが1つ‥
その前にまだ笑ってるんですけど・・・