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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「会長、皇専務が話があると言って来ていますが、どうされますか?」
「予想通りに来たか‥
構わない、此処で話をするとしよう」
「分かりました、皇専務をお連れ致します」
新年の挨拶という顔合わせが終わり、ついでで会長室で業務をしていたら、皇からの打診‥
これは予想通りで、私の方に不都合は無い。
(さて‥何を言って来るのやら・・・)
予測は付いても予想外という言葉もある‥
一筋縄でいかないのが皇という男、こちらも完全に早乙女会長として対応しなければならないだろう。
遠藤を使いに出した後も、仕事の手は止めず、待つ事15分‥
漸く遠藤が皇を連れて戻って来た。
「話があると聞いたが皇専務?」
「・・・
今日の顔合わせに、お嬢さんを連れて来なかったが、仮にも取締役役員だろう、全員揃うのが例年の事だと思ったが?」
「・・必要無い、私がそう判断した‥
今出したところで何になる?
また田野倉が動き出すだけの事だと、私は思うがね」
「田野倉がお嬢さんを担ぎ出す‥そう言いたいのか?」
「あの田野倉が諦めたと思うかね?
未だ重役改造を狙っている、それには社内に影響力が低い娘が一番適任、田野倉はそう考える‥‥‥操れると‥」
あくまでも田野倉の考えだが、あながち間違ってもいない。