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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「操れるか‥
何も知らんお嬢さんだからこそ、田野倉に付くと?」
「私が出さなかった理由は、そこでは無いのだが、最終的にはこれに行き着く‥違うかね皇専務?」
「どういう意味だ?」
多少のリークは致し方ない‥
皇は皇なりに、社内と美紀を心配している、これも分かっている事。
「私が娘を出さなかったのは、逆に田野倉をやり込める可能性がある、そう判断した為‥
今田野倉を追い込んでも何1つ得は無い、田野倉1人では話にならん、その周りも一網打尽にしなくては‥‥」
「・・・
世間知らずのお嬢さん‥そう聞いていたが?」
「表向きは‥
中身は私譲りで、簡単に引き下がる事など無い‥
そんな娘と田野倉が衝突すれば、間違い無く田野倉が負ける、それを懸念したのだが、表向きのイメージではそれすら気付かないのだよ」
今の美紀と田野倉‥
軍配は美紀に上がる、その能力も十分‥だが、今此処でそれをバラす訳にはいかない、手の内は最後まで隠すもの。
それに‥皇には言えないが、システム課に在籍している以上、美紀を表に出す訳にはいかないのも確か‥
美紀の好きにさせる為にも・・
「そういう懸念か‥
上手く実像を隠したものだ、いや会長そっくりか」
「その手には長けている、それは皇専務も知っていると思っていたが?」
「なるほど‥
だから出すのは早い、そう言いたいのか会長?」
「そういう事だ、他に異論はあるかね皇専務?」