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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「それに私は天才肌では無いよ、努力の結果が今の状態‥
だが美紀は本当の天才肌というのだろう、一度集中すると周りが全く見えなく、その事に完全集中する‥私には出来ない事だ」
「そう言えば・・・
随分と古い記憶だが、兄貴がそうだったな‥
集中すれば何日でも、ガキの俺はそれにふてくされていた」
「・・父と同じね‥
確かに父もそんな傾向はあったとは思う‥
叔父と同じで、私も古い記憶だよ」
言われて見れば、確かに父と美紀は同じ‥
努力の賜物の私とは違い先天的な才能‥私は受け継がなかったものだ。
環境はあった、そしてその為に努力もした‥
それでも本当の天才肌は、それを簡単に追い抜いてしまう。
こればかりは仕方がない事、生まれ持った才能なのだから・・・
「あれ‥みんな揃ってる??」
定時も過ぎた頃、美紀が上に来てひと言‥
私や遠藤はともかく、朔夜叔父まで粘っていた。
「ああ‥今デスクを開けるよ美紀」
「そこまで急いでないんだけど‥
でも終わらさないと帰れない‥‥」
私と美紀が場所をチェンジして、私は朔夜叔父が座るソファーの向かい側に移った。
「・・・
もしかして‥先行でやってた?」
「まあ‥多少時間を持て余したのでね」
流石、見ただけで一瞬で分かるとは‥
美紀の能力は本物、そして私が教える事によって、更に幅は広がるだろう。