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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「根本的能力は、私より美紀の方が上だからね‥
こう‥純粋な事になると、ハッキリと差が出てしまう」
バグを見付けるという単純作業だからこそ、本来の持ち能力が反映されてしまう‥
プログラマーで言えば、美紀が間違いなく上であり、私はただ年数で上に見えているだけ。
私が10年以上掛かった事を、美紀は2年でやり遂げ、更に上に行こうとしている。
「得意範囲が違うのが唯一の救い‥か‥‥
不思議なくらい棲み分けが違う」
私は目に見える大掛かりな方向性‥
美紀は目に見えないが、一番重要部分の方向性‥
多少は被る部分はあれど、同じプログラマーだと言うのに、此処まで違うものになろうとは。
「・・・
考えてもね‥
なるようにしかならないもの、不足分は互いに合わせれば済む‥今はそれで良い」
何時かは、私の分野すら自分のものにするのだろう‥
それに不服など無く、逆にこれからが楽しみでならない。
何時私を追い越すのかと・・
「後の不具合は‥なさそうだ」
端末を待機モードに移行し、私は漸く執務室から離れた‥
今日はまだ、やるべき事が残っている・・・