この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「・・・
堀之内は無言を貫いたか・・・」
嬢ちゃんも、堀之内も居なくなった会長室‥
後始末をする為に残ったが、嬢ちゃんはサッサとシステム課に戻り、堀之内は複雑そうな顔をしながらも、無言で会長室フロアーから降りて行った。
「初めから見ても聞いてもと、釘は刺してあったが‥
・・複雑だろうな、自分より能力が上の部下になる」
堀之内が、嬢ちゃんの身元の絡繰りまで気付いたとは思わんが、嬢ちゃんと実力差は思い知らされた筈。
「・・!
メール?しかも嬢ちゃんから??」
振動したスマホをチェックすれば、嬢ちゃんからのメール‥
自分で確認が出来るようになってからは、メールなど来た事すら無かったと言うのに。
開いて内容を確認・・
「おいおいマジかよ」
それは、此処に居た時に、紀永から入ったメールの写し‥らしい。
"今晩、堀之内を早乙女邸に‥
こちらは倉原と連絡を取る"
これが本文‥
つまり、早乙女邸に倉原と堀之内を呼ぶ‥こう言ってというか、紀永の指示。
「疑心よりバラせか‥
紀永らしいな‥‥」
こればかりは俺は蚊帳の外‥
嬢ちゃんの身元は、紀永と倉原の問題だ。
「せめて邪魔が入らんよう、手を打って置いてやるか‥」
俺が出来るのは、その程度だけだ・・・