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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し
「どうだろうな‥
屋敷だと、こうした一般的な噂は聞こえにくいが‥
紀永の事だ、何処に耳があるか分からん」
「そう‥ですよね‥‥」
紀永が内部調査の為に、抜擢した社員を潜り込ませているのは知ってる‥
勿論システム課にも‥‥
だけど、それを報告するかは別問題‥
私は倉原美紀で通していて、内部調査をしている社員でも、私の本当の素姓は知らしていない‥‥それは聞いた。
(だとしたら大丈夫かな?)
一番の問題は遠藤さん‥
屋敷からの書類を回すのに、各部署をまんべんなく回るから、自然と耳に入る可能性も‥‥
(紀永と同じく、遠藤さんも過保護だし・・)
さり気なく遠藤さんが、本社に居る私の行動を見ているのよ‥
多分、紀永から何か言われた‥そうは思うけど‥‥
今じゃ秘書課統括部長で、早乙女外戚‥それも限りなく本筋に近く、私の御披露目のエスコート‥‥
つまり本家直系の、最有力婿候補として有名。
そんな遠藤さんが、私の周りをウロウロしていたら、絶対変に思われる‥
そこ、分かってくれないかなぁ‥‥
「気付いて無いと・・・信じます・・・・・」
「嬢ちゃんでも知られるのは嫌か‥」
「会長ですから‥」
「あれで硬派だからな彼奴‥
影でコソコソ‥一番嫌うパターンだ」
「朔夜叔父様まで知ってる・・・」
「無駄に付き合いが長い訳じゃ無い‥
あの性格はガキの頃からだ」
「・・・・・やっぱり」
30代後半という事で、多少複雑だけど、裏で陰険な事をするタイプにはかなり厳しい。
だからこそ、知られたく無いんだけど・・・
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