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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し



朔夜叔父様の攻撃をかい潜り、屋敷に帰って来れたのは、やっぱり20時前‥


だって片道40分だもの、2時間‥19時に本社を飛び出しても、どうしてもこの時間になっちゃう。



「お帰りなさいませ美紀様‥」


「ただいま遠藤さん‥
って、もう仕事は終わっている時間でしょう?」


「まあ‥一応は‥‥」


そりゃ夜学通学攻防戦なんかやったから、遠藤さんが仕事時間関係なくのタイプなのは勿論知ってる‥
だけど、休める時には休んで欲しい。



「一応じゃなくて‥
毎日私を追っていなくても良いのに‥
あまり追うのなら、車のGPS切るよ遠藤さん?」


「はぁ‥
それは勘弁して下さい、会長も心配されますし‥」


過保護も此処まで来ると‥
私の今使っている車には、早乙女邸からのGPS発信装置が付いている‥
あの携帯端末と同じ、此処から私の動きを把握出来る訳。



「紀永だったら、会長室からの通信記録で気付いているんじゃないかな?」


「なるほど、それもありましたね‥」


「だから、待っている必要なんて無いから‥
私って、そこまで信用無いかな?」


「そういう訳では‥」


「じゃ、明日からお出迎えしなくても良いからね遠藤さん?」


「美紀様には適いませんね‥」


今日のところは、私のストレート勝ち‥
だけど何日も保たないんだよね、分かっているだけに、小さなため息‥‥


分かっていたら、1年以上攻防戦なんかやってない‥
ある意味、紀永以上に手強いよ遠藤さんって‥‥



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