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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
車は高級そうな商店街から回り、1件の敷地面積が広い‥多分この住宅街でも、一番特殊な区域に入った。
そこから少し走れば見えて来る、高い坪に守られた場所‥これが早乙女邸、俺は初めて来たが・・
「・・・
此処です・・・」
車は正面らしい重厚な門の前で停車‥
多分センサー式ライトだと思うが、それが点いたと思ったら、倉原君側のダッシュボードの上にある機械が反応。
(赤外線??)
車から門に向けて、赤い赤外線が放たれたと思ったら、重厚な門が動き出した!
(今のは‥セキュリティー認識なのか?)
何故、倉原君の車に、そんな物が装備されているのか?
これでは、早乙女邸は出入り自由・・
そんな事を考えている内に、門は車が通れるまでに開き、倉原君は車を発進させる。
(道路にはオートライト、それに回りは手入れの行き届いた芝生と庭‥
そして大きな建物‥これが早乙女邸‥‥)
人を招き入れないと言われているが、敷地内はかなり手入れが行き届き、不快な物は何1つ無い。
車はぐるっと回り、メインの建物のエントランス部分で止まった・・
「・・・
お疲れ様でした堀之内部長・・・」
助手席が開けられ、出迎えたのは遠藤主任‥
第1秘書だ、当たり前か‥そして反対側は‥‥
「・・着いてますか?」
「はい、10分ほど前にお着きになっております」
確か‥第2秘書の葉山、元の第1秘書‥
こんな2人が出迎えとは、やはり早乙女邸は恐ろしい。
「ご案内します」
「車は私が‥‥」
秘書2人の連携プレイ‥
俺と倉原君は、遠藤主任に連れられ屋敷の中に入った。