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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
入ってすぐに目立つのが、ど真ん中になるだろう大階段‥
それから左右に廊下が続く、昔から良くある豪邸の作り。
どれだけ広いのやら、奥の方まで目視が利かないほど‥
大階段を上るのかと思いきや、その横にエレベーターがあり、それに乗る事に。
「・・・
凄い建物だ・・」
「此処は元々は早乙女本宅ですので、建物自体は広く作られています」
「・・・・・」
遠藤主任の説明を聞きながらも、あれだけ車で話をした倉原君は無言‥
ただ連れられるがままに歩いているだけ。
エレベーターが止まったのは3階‥
そこから少し歩いたところで、遠藤主任は止まった。
「応接間になります、こちらで少々お待ち下さい」
扉を開けば、先に来たという意外な人物がソファーに座っていた。
「倉原主任!?」
「堀之内か‥
なるほど俺が呼ばれる訳だ」
俺を見た倉原主任は、何故か納得顔‥
そういえば、一緒に居た倉原君が居ない?
いったいどうなっているんだ!?