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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
「わざわざ呼び出し、集まってくれた事に感謝する、堀之内、倉原‥」
応接間に入った途端、早乙女会長対応‥
私は無言で‥‥紀永の隣に座った。
「どんなご用件でしょうか会長?」
「・・だいたいは想像付かないか堀之内・・」
声を上げた堀之内部長に、倉原父からの牽制‥
こういうのを三竦みって言ったかな?
今まさにそんな状況。
「別に喧嘩越しで無くても構わんよ倉原‥
そして堀之内、呼び出した理由は昼間のサーバーダウンの続き、疑問に答えが欲しいだろう」
「喧嘩越しでは‥‥」
「答えとは、倉原君の事ですか?」
「そうだ‥
今日の前に、彼女の社員証で疑問に思ったのではないか?
社長のIDでも開かなかったと言う事実」
「っ!!」
ちょっ!?
堀之内部長は、社長のIDを知ってる!
そして、それを使って私の社員証を開こうとした。
この時点で疑われてたんだ私・・
「開かなくて通り‥
彼女の‥いや、美紀の社員証は私のIDと同じ物が使われている、つまり2重ID‥それでなければ少々都合が悪いのだよ」
「会長と同じ‥‥」
「そうだ、美紀は私と同じ権限を有する‥
勿論重役共は全員承諾済みであり、緊急時の私の代理も務めるもので、本社会長室の全てを任せてあるのだから当たり前の事」