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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
「・・・
1社員に会長と同じ権限とは、少々おかしくありませんか?」
やっぱりそう来るよね、私的には予想の範囲‥
だから倉原父まで呼び出された。
「確かに1社員ならばだ‥
だが美紀の場合、今のところ私の後継者候補筆頭、そして米国でのコンピューター学及び、経済学博士号習得するほどの能力、任せるのに何ら問題は無い」
「それは・・・」
「私が自分の娘に期待して何が悪いかね?堀之内??」
「会長の娘さんっ!?
だが倉原と・・・」
「それもたま事実‥
美紀は18年間、倉原の娘として育っている、早乙女の方に移って2年も経っていない」
堀之内部長は、私と倉原父の顔を交互に見るばかり‥
気持ちは‥分かるよ。
「本当の事だ堀之内‥
確かに俺達夫婦は早乙女から娘を預かり、18年間倉原として育てた、その間は美紀に一切早乙女の事は話していない、普通に倉原美紀として育っている」
「そして18才の頃に私の方に来て、米国留学直前に早乙女姓に戸籍を移した‥
ただ美紀個人が、1社員としてクラスター社に入社したいという希望に添って、倉原時代に取った住民票で倉原美紀として入社させたまで‥‥
ただし早乙女美紀としても、取締役役員としてクラスター社に登録されてある、だからこその2重ID‥これが答えだ」