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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀



「そう‥‥
1階が客間と大広間と従業員スペース、2階は完全仕事スペースで、3階が個人スペース‥こんな構成」


「会長の個人スペース‥
だいたいにして、会長のプライベートすら表に出ない」


「出ないより出せない方だとは思う‥はぁ‥‥」


「出せない??」


もう説明するより見た方が早いと思う‥
絶対に堀之内部長も納得するから。



倉原父と堀之内部長は、リビングを興味深そうに見ているけど‥
私は何時ものソファーに座り、少々ため息。


この騒ぎで少し忘れていたけど、もう1つの問題もあった‥
ほら、暁さんの告白‥‥



(諦めてくれないかなぁ‥)


本当の事も言えず、かと言って彼氏は居ないと言い張っているから、あれ以上言葉にならない。


というより、こんな事を言われた事が無かったから、軽く動揺したとも言う‥
冷静になれば、ハッキリと断れば良かったとは思う・・


そんな事を考えていたら内線‥
出て見たら厨房から。



「ええ‥持って来ても大丈夫だと思います」


紀永のシャワーは結構早い‥
時間的に考えて、そろそろ着替え終わっている頃だから、食事を運んで貰っても良いと思う。



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