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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀



厨房から食事を運んで来たのと、紀永がリビングに入って来たのはほぼ一緒。


料理人の格好の中に混じる、Tシャツにジーンズの男性の図‥
倉原父はため息、堀之内部長は暫くの間、固まってしまった。


やっぱりって思う・・



「そこまで驚かれてもね・・・」


「普通は驚く早乙女」


「私も思う・・・」


こればかりは、同情するのは堀之内部長の方‥
まさか本当に、自分が言った通り‥うんん、言った以上にラフな格好で来るとは思わなかったでしょう。



「・・・
会長‥いったい幾つなんですか・・・」


あ‥言っちゃった‥
年の話は禁句なのに‥‥



「堀之内ほどとは言わないが、十分にオジサンの類だよ‥
いい加減30後半だからね」


早乙女邸内では、誰も触れない紀永の年‥
37才でこれだもの、みんな避けて通るの。



「どう見ても20代後半・・・」


「だから出せないって‥
会長は実は童顔でした‥なんて表では言えない‥‥」


「相変わらず年齢不詳だな早乙女は‥
逆に10代は老けてたとは、誰が思うか‥‥」


あーあ、とうとう倉原父まで‥これって逃げた方が良さそう・・



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