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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
うっ、堀之内部長とのコソコソ話がバレた‥
私も部長も、一応知らん顔で席に付いたけど‥‥
「広いダイニングだな」
「これで何時も2人なの‥お父さん」
確かに2人で使うには、少し広いダイニング‥
実は4人座っても、まだ余裕があるくらい。
普段は気にしないで使っているけれど、こう言われたらやっぱり広いとは思う。
「私お腹すいた‥
食べて良いかな??」
「ああ・・
その為の食事だからね」
今日は和食懐石‥
絶対に、ゆーさんの味!
いただきますと、みんなそれぞれ食事に手を出す‥
うん、やっぱりゆーさんのだ。
「??
この味・・会長?」
「ん?
気付いたかい??
本社の特別メニューは、うちの厨房からメニューを考えて貰っている‥
私達ばかりでは勿体ないからね」
「だから知っている味‥
こちらの方が、遥かに美味しいが‥‥」
「レシピと本人の手作りの差、こればかりはどうしようも無い‥
私も美紀も、このシェフの作る料理が好きなのだよ」
確かに、ゆーさんの作る料理は好き‥早乙女邸に来た頃から‥
ずっと、ゆーさんの料理ばかりだった気もする。