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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
「それは良かった、彼女の手作りを食べれるのも後少しだから‥」
えっ?
後少しって‥どういう事!?
「なんで‥
後少しって‥‥」
「美紀には言っていなかったね‥
新島君は、今月いっぱいで早乙女邸を出るそうだ」
「う‥‥そ‥‥」
ゆーさん‥私にひと言も‥‥
「自分で店を持つ、そう言っている‥
急な理由は私も聞いてはいないが、彼女ならば店を持っても何ら不思議では無い」
「・・・・・」
日本に帰って来てから、ほとんど話す機会は無くなってしまったけど‥
こんな重要な話くらい、して欲しかった・・
「美紀には辛いかも知れない‥
新島君は米国でずっと一緒だったから、別れは辛いだろう」
「・・ゆーさん・・」
「だが、新島君の能力だったら、早乙女邸に居る方が惜しいのだよ‥
一流料理人になれる可能性を秘めているのに、何時までも早乙女邸に止まるのは、能力を潰しているようなもの」
「・・それは・・」
紀永の言い分は分かる‥
ゆーさんだったら、日本でも有名な料理人にだってなれそう。
ただ‥話して欲しかっただけ・・