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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第17章 1本の電話ー悩みの相談ー
「一度は結婚した事はあるの、だけど仕事しか見ていなかった私に愛想を尽かして、旦那は子供を連れて出て行ったわ‥
それっきり、私は自分の子供を見ていない‥‥だから、みっきーと自分の子供と重ねて見ていたのかも知れない・・」
「・・・・・・・」
私は‥‥何も言えない‥
ゆーさんが秘めていた、悲痛な独白に‥‥
「でも‥‥
会長がみっきーのところに渡米して来た時に気が付いた、会長はみっきーを女性として見ている事に、女性として愛している事に‥」
「・・・・っ!!」
気付かれていた‥
私と紀永の関係を‥‥
考えて見れば、紀永の渡米の後から、ゆーさんの態度はおかしかった‥
一時帰国すら断り、帰国した後は私に会う事すらしない。
それは全て、私と紀永の関係を気付いてしまった‥せい‥‥‥
「思えば、私は料亭で初めて会長を見たとき、一目で惹かれたのかも知れない‥
何も無くても良い、ただ私の出来る事で側に居られれは、それで良いと思っていた‥‥だって雲の上の人だもの‥‥」
「・・・・・・・・ゆーさん・・・・・・・」