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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第17章 1本の電話ー悩みの相談ー



「私は‥‥‥
それ以上何もする事は出来なかった‥
幾ら何でも、記憶にすら残らないのは辛い、でも言ってしまったのだから、私はもう此処には居られない、だから早乙女邸を出る決意をしたの‥‥」


「ゆーさん‥私は‥‥」


そんな事があったなんて‥


紀永がゆーさんに、そんな事を言ったなんて‥


私は‥ゆーさん‥うんん、新島さんから見れば恋敵だなんて‥


だから私は避けられた‥
私だってそうする、自分が好きな男性が愛している女性が居たら。



「もう少し此処に居るけど、元気でね‥
時間的にもう会う事は無いと思うから‥それと会長との事は外では絶対に言わない、それが此処を出る条件として一筆書いたから安心して‥‥‥じゃぁ‥‥‥」


「・・・・・・・」


私に話した事でサッパリしたのか、新島さんは清々しい顔をして厨房に戻って行った。


だけど‥私は混乱してる‥混乱の理由が何なのか‥
多分それは‥‥‥新島さんの意志に紀永が応じようとしたせい??



(そんな事考えられる立場じゃ無いのに‥‥)


後悔はしていないけれど、私は‥紀永以外と一度だけ関係を持った‥
そしてギリギリとは言え、遠藤さんとの約束も。


なのに、どうしてこんなに傷付くの??



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