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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第17章 1本の電話ー悩みの相談ー
厨房からは入りたくなくて、グルッと回って正面から屋敷の中に入った‥
それでも3階には行きにくく、この時間はほとんど人が居ない2階部分をフラフラ歩く・・
(1日で凄い色々あったよね‥‥‥)
サーバーダウンから始まって、暁さんの告白‥
早乙女邸での話に、最後には新島さんの独白。
幾ら後ろは振り返らないと言っている私だって、此処まであれば振り返る‥
特に暁さんと新島さん、私に取れば大打撃。
(どうすれば良いんだろう・・・)
どうする事も出来ない私、こういう事は18才から全く変わってない‥
いや、あの頃の方が上手くあしらっていた気がするよ。
(紀永しか見えなくなってから、駄目駄目だなぁ私‥
そういう事に感づかなくなっちゃった‥‥)
歩いて歩いて行き止まり、一番近いのは執務室だけど、入る気にすらなれない‥
ただ、壁を背にして廊下で座り込んでしまった。
「まあ良いかぁ‥
誰も来ないしね‥‥」
膝を抱えてボーっと‥
四六時中目がある早乙女邸内にしては、これは珍しいんだよ?