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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第17章 1本の電話ー悩みの相談ー



美紀の姿が無い・・


倉原達を送った後、着替えと私室に入って行ったのは確認しているが、美紀の私室を見ても、本人の姿は無し。



(何処に行ったかね?)


新島君のところだろうか?


美紀ならば、その可能性は大きい‥
だが、私は新島君にああ言った手前、新島君の前に現れない方が良いのだろう。



「・・・
核心的な脅しだったのだが・・もしあれを美紀に言ったならば・・・」


新島君にああ言ったのは、あの言い方だったら向こうが引かざる負えない状況を、ワザと作り出させる為。


嘘は吐いていないが、もし新島君がそれでもと言っても、抱く気は一切無かった。



(今更他の女性に触れても、欲情すらしないだろう‥
そちらの方を言ってしまえば、余計に傷付けると思ったのだが‥‥)


どちらにしても、それを美紀に言われたら、美紀が傷付く‥
それは分かっていたが、新島君を引かせる為には、ああ言うしか無かったのも確か。



(探してみようか‥)


屋敷から外という訳では無し、屋敷内ならば見付けられる筈。


そう思い、私は屋敷内に探しに出た。



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