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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し
かなり行かない方向性に向いていたのに、結城さんに引き摺られるように、高橋さんと同じテーブルに‥
流石に高橋さんの隣だけは避けたけど‥
「なんで連れて来るんだ結城‥
中が空いていなかったら、外だってあるだろうに‥‥」
「そんな言い方って無いだろ高橋!」
「あの結城さん、私‥外で十分ですから‥」
「だとさ‥
好きにさせれば良いだろ?」
「ぜーったい駄目っ!
幾ら10月だからって、屋上じゃ寒いだろっ!」
もう私の意見を無視して、結城さんと高橋さんの言い合い‥
別に外でも良かったのに‥‥
「勝手にしろ‥‥」
意外だけど、折れたのは高橋さんの方‥
結城さんの迫力に負けたとも言うのかな??
「じゃ食べようよ倉原さん」
「あ‥はい‥‥」
こうなったら、サッサと食べて逃げるしかない‥
そう割り切って、サンドイッチのラッピングを解き口を付けた。
「・・・・・あっ‥」
あれ?
この味‥私は知ってる‥‥
「あー
それ、限定サンド‥
社食のメニューってさ、中には有名料理人のレシピもあるんだ、そのサンドもその1つ」
「・・・
そうなんだ‥凄いね‥」
この味‥ゆーさんのサンドイッチの味‥
という事は、早乙女邸で出されるメニューレシピを、社食にも‥こういうのは平等、紀永らしい考え。
「美味しい‥‥」
あの時の‥紀永に連れられて、早乙女邸に行った次の日の朝に、初めて出された食事‥
それが、ゆーさんのサンドイッチ、私には思い出が沢山詰まった味・・
こんなところで、食べられるなんて思わなかった。
「・・おい結城‥あれ‥‥」
「へー
珍しい‥‥」
社食内、なんか密かなザワつき‥
結城さんも高橋さんも、いったい何??
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