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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し
「・・・
遠藤主任だ、本社に来てたのか‥」
あ‥本当‥‥
ザワついているのは、遠藤さんが社食に来たせいなの?
「ただでさえ、会長の第1秘書って事で、近寄り難かったけどさ‥
会長の‥早乙女の血縁関係だって、それも会長のお嬢様の、本格的な婿候補‥‥更に近寄り難くなったよな」
「女子社員は騒いでいるが、近寄りもしない‥‥」
「・・・・・」
本当‥遠藤さんが座った窓際周りだけ、みんな避けて誰も近寄らない。
何時も、こんな状況に耐えてたの遠藤さん‥
それも原因の半分は私にある、御披露目で遠藤さんがエスコートしたから、余計にこんな噂が立ってしまった・・
(・・・
早乙女関係ってだけで、こんなに嫌煙されるんだ‥‥)
紀永が何故あれだけ渋ったか、今になって分かる‥
遠藤さんを見てたら‥
血縁関係っていうだけでこうなのに、正式に早乙女の私だったら、もっと嫌煙されてた‥それを見越されて‥‥
「・・・・・」
「倉原さん?」
こんなの私は嫌い、そして紀永も嫌う‥
名前だけで、立場だけで人を判断する、それって最低だと思うよ。
私はコーヒーだけを持って立ち上がり‥
そこだけ誰も居ない、遠藤さんの側に近寄った・・
「・・・
隣‥良いですか、遠藤主任?」
「ええ、構いませんが‥」
思いっ切り、顔には出さないようにしているみたいだけど‥
本当はかなり驚いている遠藤さんの隣に、私は座った。
「何時もこうなんですか?」
「・・・
大概はこうですね‥
もう慣れましたが‥‥」
私と同じく、軽くサンドイッチとコーヒーだけ‥
遠藤さん、サッサと此処から立ち去りたいのが丸見え。
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