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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第18章 久々の憂鬱な日々
「・・・美紀・・・」
「・・っっ!?」
私の声を聞いて、顔を上げた美紀は驚き顔‥
それはそうだろう、私が此処に来る筈が無い‥そう思っていた筈だ。
「・・どうして‥‥それにその格好で本社になんて‥‥紀永‥‥」
「・・・
私が此処に来るのに、理由が必要かい?
それに、なかなか帰って来てくれない美紀と話がしたくてね、こうして車を飛ばして来た」
「話・・・何を・・・」
「まずは座ろう美紀?」
デスクで茫然としている美紀の手を引き、ソファーに座らせた‥
隣には私、しっかり話し合う為に‥‥
「・・・紀永・・・」
「・・・
美紀に色々と負担を強いていた事、すまないと思っている‥
‥‥この間、美紀がオリバーと電話しているのを‥聞いてしまった‥‥」
「っっ!!
それは‥‥うんん、それだったらっ、私が紀永を裏切ったって気付いた筈!!!」
「どうしてそう思うのだい美紀?
美紀が行動する理由、それは人の為が多い‥
オリバーの事も、美紀の判断なのだろう、それを否定する気は無いよ私は‥‥」
「後悔は‥‥‥してない‥‥‥
あの時は、あれば一番良い選択だった‥‥‥一度だけ‥‥でも一生の約束‥‥‥一度だけオリバーさんを受け入れる事で‥‥‥オリバーさんは‥‥何があっても一生私を守ると言った‥‥‥‥私は‥‥‥‥それに同意‥‥した‥‥‥‥」