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第18章 久々の憂鬱な日々

まるで人形のように、ただ淡々と紀永に話す私‥


理由‥‥それは、あの時のオリバーさんは本心だった、飾る事の無い本心、そして私も本心を語り‥‥だからこそ私はオリバーさんの提案に同意した。



「・・・
約束には代償は付き物、美紀の選択は間違ってはいない‥
その選択で、美紀はオリバーという強力なパートナーを手に入れた、公私共に守ってくれる最強のガーディナーを‥‥」


「でも‥その為に私は‥‥‥オリバーさんと‥‥一線を‥‥‥超えたんだよ‥‥‥」


「一度きりの約束に一線も何も無い‥
取引‥そう思いなさい美紀、でなければ美紀の心が潰れてしまう、それだけは私は嫌だよ‥‥」


「紀永‥‥私‥‥‥」


泣く気なんて無いのに、勝手に涙が流れ落ちる‥
そんな私に、紀永は穏やかに笑って、私を抱き締めてくれた・・



「美紀‥心は裏切ったかい？違うだろう？？
私とて取引という名で、女性に触れられる事は‥‥ある‥
だが心は全く別なんだ」


「私の心は紀永だけ‥
だけどオリバーさんも、遠藤さんも見捨てられない、私に取れば２人も大切だもの‥‥‥」


「美紀の心は優しいからね、信用している者には無条件で心を開く‥
それが悪い訳では無い、信用を得る為には、相手の心を知らなければならないのだから」