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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第18章 久々の憂鬱な日々
どうして紀永は、何時も私の欲しい言葉はくれるのだろう‥
私が一番欲しかった言葉‥‥心は裏切ってない‥‥
「オリバーさんの事だけじゃ無いっ‥
私‥‥私っ!!」
「・・・
大概の事は、あの時聞いてしまったからね‥
伊織も辛いのだろう、伊織の気持ちには随分前から気付いていたと言った筈、だからこそ私には止める権利は無いのだよ」
「遠藤さんはそれまで、私に触れる事すらしなかった‥頑なに何があっても‥
それを、キスだけという約束で縛ったのは私なの‥‥」
「それが美紀が出した結論だった‥
多少は妬けるがね、それを否定はしない、それで伊織を抑えている美紀の方が辛い筈‥‥伊織はあれで一途だ、ぶつけられる心の方が辛い、それくらいは分かるよ」
「紀永‥‥‥ひっくっ‥‥‥」
私はただ紀永にしがみ付いて泣くだけ‥
全てを理解しているのに、私を責めない紀永に‥‥
「それと‥新島君の事は薄々気付いていたんだ‥
まさか本当に行動するとは思わなかったが、あれは新島君が出した結論、だから私は守秘義務と共に早乙女邸を出る事を了承した、そして店を持つサポートをする事も‥‥」