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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第18章 久々の憂鬱な日々



沢山の事‥


色んな選択‥


私は既に成功した紀永とは違う、まだこれから‥‥色んな事がある‥


それでも紀永は、私を信じると言ってくれる、私を見守ってくれる‥
それがどれだけ嬉しくて心強いか‥‥



「私も紀永を信じてる」


「ああ・・・」


優しい紀永の笑顔‥
17才の頃から変わらない、素の紀永の笑顔‥‥


何故私は、一番最初に紀永に相談しなかったんだろう‥
紀永だったら、良しも悪しも的確な答えをくれるというのに‥‥



「・・・安心したかい?」


「・・・うん‥心配掛けてごめんなさい・・・」


「美紀は考えるからね‥
考え過ぎて、前のように倒れるのは勘弁だよ美紀?」


「ごめんなさい‥‥」


「分かれば‥‥良いんだよ‥‥」


しっかり抱き締めてくれて、紀永の唇が私の唇に重なる‥
紀永なりの気遣い‥‥分かっていた筈なのに、私の‥馬鹿・・



「紀永‥‥んっ‥‥」


「くすっ‥
このまま抱いてしまいたいがね、流石に会長室は‥‥」


「へっ?
・・・・・あぁ―!!」


うっかりと言うか、プライベート紀永の格好に、忘れそうになっていたけど‥
此処って、本社会長室!



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