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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第18章 久々の憂鬱な日々



『いらっしゃいませー
何名様でしょうか?』


「2人禁煙席で‥‥」


『畏まりましたー
こちらへどうぞー』


こういう事は美紀の方が慣れている‥
営業的に言う店員と、淡々と言う美紀‥これはこれで成り立っているのだろう。


店員に案内されたのは窓際の席‥
平日のせいか、時間が遅いせいか、車も人通りも少ない。



「なに食べるの?」


「生憎と食べて来てしまっていてね」


「じゃ飲み物?
私は‥‥‥オムライスとサラダにアイスコーヒーね」


「私もアイスコーヒーで良いよ」


サッサと注文をし、美紀も窓から外を眺めている‥
こんな場所で外を眺める事など、お互いきめったにあるものじゃない。



「・・・
たまには良いね、こういうの・・・」


「ああ・・
本音を言えば、毎日こうしていたいけどね」


「出来る事と出来ない事はあるよ?」


「確かに‥
でも今日くらいは‥‥」


「うん・・・・・」


分かっている‥
私も美紀も、こんな毎日が来ない事に、普通の生活など出来ない事に‥‥



『お待たせしましたぁー』


注文品が来た美紀は嬉しそう‥
この手の普通すらも、なかなか手に入らない。



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