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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し



(ああ‥そうか、本当に直接だから‥‥)


五十嵐さんにしても、高橋さんにしても、直接堂々と攻撃派だからマシと思うんだ。


影でコソコソより、正々堂々と、私もそのタイプだし‥‥‥



「気を付けてよねっ!」


「はい、すみません‥」


ふんって顔で、五十嵐さんは行っちゃったのは良いよ、こういう攻撃なら受けて立つもん。


でも‥‥



(コーヒーで濡れたを服どうしよう‥)


中のブラウスはシミになるし、スーツも濡れたまま‥
此処のロッカーに、そんな着替えなんて置いてない。



「・・・
大丈夫ですか‥‥倉原さん?」


差し出されたタオル‥
見れば、同じ外部担当の‥‥



「すみません、変なところを見られてしまって‥暁さん」


「早く拭いた方が良い」


「はい‥‥」


暁拓哉‥
丁度、私のスペースの1つ隣で、たまに声を掛けてくれる‥


茶髪ロン毛を後ろに束ねているんだけど、それが嫌みにならない程度のイケメンさん。


ただ、ちょっと口下手らしく、あまり会話が成り立たないんだけど、そこまで悪い人でもなさそうな雰囲気。


とにかく、暁さんからタオルを受け取り、最低限服を拭いて‥
今日は、終業までこれで我慢するしか無さそう。



(終わったら、速攻着替えないと‥)


着替え自体は‥ある‥
ただし、会長室フロアーの予備スペースに‥


何かあった時の為に、唯一空いていたその部屋を、私の予備スペースとして使わせて貰っているから、服とか私物を置いている訳。



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