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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第19章 データー流出!?
「・・・
いや、申し訳ありません‥
分かりました、私の他に数名来ていますので、私が会長の車を運転します」
「・・遠藤さんが来て助かったかも‥
冷静になったら乗れないよ‥幾らするのよあの車‥‥」
「軽く数億かと‥
私としては、漸く美紀様が乗られる気になったと思いました」
「まさか‥
私の車は会社の休みに合わせて、早乙女邸でメンテナンス中で動かせ無かっただけ‥
それで咄嗟に車を借りたんだけど、せめてラ・フェラーリのキーを掴めば良かったと後悔したわよ」
こんな内々会話をしている間に、早乙女邸から来た他の秘書と警備が、高橋さんを連れて行った。
データーとIDカードは私の手にある、だから完全な聞き取りになるとは思うよ・・
「ではどうぞ美紀様」
「はあ‥
遠藤さんって、こういう時は本当に堅いよね?」
「会長命令で仕事ですので‥
最低限の公私は分けているつもりです」
「それは分かるけど‥」
遠藤さんが助手席のドアを開け、私が乗り込む‥
何時もの事と言えば、何時もの事なんだけど‥‥ああ上手く言えない、この複雑な感覚。