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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第19章 データー流出!?
帰りの車の中、遠藤さんはひと言も話さず運転、私は窓から外を見ているだけ‥
でも、ふと思い出した、こんな時に言うのは複雑だけど、最近遠藤さんと話す機会が無いから仕方が無いよね。
「・・・
遠藤さん・・・」
「なんでしょうか美紀様?」
「こんな時に言うのは、少し辛いけど‥
‥‥紀永に話した、遠藤さんとの約束の事‥‥」
「それはっ!
・・・会長は‥何と・・・」
「・・・何も・・・
自分には言う権利は無い、そう言われました‥
そして些細な事だとも‥‥」
「・・些細な事・・
会長が・・・」
チラッと見れば、遠藤さんは複雑な表情‥
気持ちは分かるよ、私だって言うかどうか迷ったくらいだから。
でも有耶無耶には出来ない、紀永は知ってしまった‥その事実は消せないもの。
「私がどういう行動を取ろうが、紀永は私を信じると言った‥
例え紀永を裏切る行為をしたとしても‥‥私は‥裏切りたくは無い、そう思った、だけど不可抗力だってあるのも現実なの」
「では、私のこの約束は不可抗力と?」
「近いと思います‥
でも、私の約束で遠藤さんを縛ってしまったという、負い目もあるんです、私が‥‥‥」