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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
端末の通信を切ってから、ため息1つ‥
「・・これで時間が稼げる」
「やっぱりそうだと思った‥
明日は会社は休日だもの、その間に高橋さんの方を決めよう‥考えは間違いじゃなかったかな?」
「美紀の言う通りだよ‥
この休みの間に、本社へ高橋涼太の処分を通達する‥勿論話を聞いた後にね」
あの少しの時間と会話で、美紀は完全に私の考えを読んだ‥
隠す気は無かったが、話す暇も時間も惜しく後々説明‥‥する前に‥‥
(朔夜叔父じゃ無いが、本当に私など簡単に追い越されるね)
通信での朔夜叔父の言葉‥"輝紀に似て先天的天才肌"‥‥
私は努力の賜物だが、美紀は天才の潜在的能力‥この違いは大きい。
「高橋さんは今別棟地下‥遠藤さん達が張り付いて?」
「遠藤に任せているが、実際に高橋涼太に質問しているのは別だろう‥
そういう事が得意なのが居るのだから」
「ああ!
警備の‥普段は良い人だけど、気が荒いし高橋さん絶対に逃げられ無いよ」
早乙女邸には、出自に問題ある人物も混じっている‥
所謂暴力団や、倒産や借金苦で行き場所が危うい人種‥
その中から忠誠心が強そうな者を選び、早乙女邸という不可侵領域で仕事を与え、お互いの利害は一致。