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第20章 会長の判断と決断

こちらは信用出来る人材‥
向こうは安心安全の居場所‥‥


この利害関係があるから、早乙女邸の離職率は限りなく低く、口は固く信用度は高い。


これは若い頃に培った私の伝手であり、今でも繋がりは保っている‥
だから、そっち方面から時々声が掛かる‥入れられないかと・・



「今は話を聞く方が先決‥
実際に高橋涼太が何処まで他社にリークしたか、それによって対応も変わって来るからね」


「うん‥それは分かる、噂はかなりあったから」


「やはり美紀は知っていた‥‥」


「紀永が知らなかったのも‥‥」


「そこまで計算しての、朔夜叔父への牽制‥
すっかり身に付いているようだ」


「教えが良いもの‥
とにかく地下に行こう紀永？」


「ああ・・」


立ち上がり向かうのは、普段は立ち入らない別棟地下‥
この早乙女邸地下からも通路はある、ほとんど使う事は無いが‥‥


私と美紀が堂々と別棟とはいかない為、早乙女邸地下を利用。



「本当に短期間で身に付いたものだ」


「・・・
最低限の基本はあったし、記録されていたテープが更に凄かったでしょう？」


「あの祖父とのやり取り‥‥ね‥‥」