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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し



漸く終業時間、今日は重役フロアーから上がって良いみたい。



「・・・あれ??」


会長室フロアー‥明かりも点いてるし、監視カメラも切られてる‥
という事は誰か居るんだ、困ったかな?



(行かない‥って選択は出来ないもん、誰っていうのはもう賭けかぁ‥)


紀永は無い‥
残るは社長と倉原父‥後遠藤さん‥‥


遠藤さんも屋敷に戻っている筈だし、言い訳しやすい倉原父が一番良いんだけどな。


そんな事を思って、エレベーターで上がり、会長室フロアーに行けば、一番言い訳しにくい人が待ち構えていた。



「・・・
遠藤さん、屋敷に戻ったんじゃ‥‥」


「早乙女邸には連絡を入れています‥」


待ち構えていたのは遠藤さん‥
紀永の次に、言い訳しにくい‥‥



「どうして?」


「昼間の‥システム課での出来事を、たまたま見ていたので‥」


「見てたんだ、知らなかった」


「あの場で私が声を掛けてしまえば、また面倒な事になると思い、口出しは控えました」


「そう‥‥」


遠藤さんなりの気遣い‥
社食で話した通り、下手な口出しは余計な事を呼ぶ‥遠藤さんの言い分もごもっとも。


五十嵐さんのあの一件が、遠藤さんと話した事によるものなのか、私個人なのかは、正直よく分からない。



「こちらのフロアーに、予備の着替えがありましたね?」


「うん、数枚は置いているよ」


「会長の控え室の方に、簡単なシャワーブースがあります‥
着替えついでに使われては如何ですか?」



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