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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
地下連絡通路を通りながら、少しのたわいもない話‥
普段この通路は施錠されており、早乙女邸側からしか開けない仕組み。
万が一の為に、そう仕掛けたが、あまり必要は無かった物とも言う。
「言い争いは参考にならないよ?
お互い感情的だから‥主に私だが‥‥」
「そう?
紀永を簡単にあしらう、前会長って凄いと思うよ‥
色んな意味で見習いたいかな」
「あれを見習って欲しくは無いね‥
久々にため息が出そうになる・・」
あれを見習われたら、私的にはたまったものじゃない‥
療養しながらの祖父でさえ、あれだけ手こずったというのに、美紀まであれを真似されたら、私の方が大変になってしまう。
「・・・
別棟地下に着くよ美紀・・・」
「あ‥うん、分かってるから」
通路を抜ける前に気持ちを入れ替え、表向きの顔で別棟地下に出た・・・
「・・・会長・・・」
「遠藤、状況はどうなっている?」
「証拠として、録音しながら話は続いております‥
やはり多少の流れはあったようですが、内容的に核心的な事は語ってはいないよう」
「どういう事かね?」