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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
『・・・
会ったのは2ヶ月ほど前、たまたま帰りに馴染みの居酒屋で、1人酒をしていた時‥
さり気なく俺の隣に座ったのが篠山‥本名は五十裏だったか?』
2ヶ月前って、私が米国大使館で朔夜叔父様と五十裏さんに会った頃‥
じゃ、あの時に朔夜叔父様は依頼したの??
『篠山は、ライバル会社M社の人間だと言った、そして名刺も貰った‥
・・現状に不満は無いか、M社だったらもっと好待遇で転職させてくれると‥自分にはその権限がある‥そう酒話の中で語ったんだ‥‥
惹かれたさ‥システム課では、冴えないプログラマーでしか無い俺だ、もっと上にとくらい思うだろ‥‥』
「・・・
接触方法としては間違ってはいない‥
今より好待遇という餌は、一番心動かされるものだ」
「普通に仕事をしていても、何処か不満は持っていた人だとは思う‥
私の事に対しても、内部の結城さんにエリートと噛み付いた時も‥‥」
「自分はまだ上ではないのか?
個人仕事に近いプログラマーには、陥りやすいケース」
多分紀永の言う通り‥
高橋さんは、自分は結城さんより上と思っていた節はあったよ。