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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
『何度かは、普通の酒の付き合いだったが、1月ちょっと前に篠山の方から言い出して来た‥
"M社に来ないか、勿論条件はあるが"そう切り出して来たんだ‥‥俺は揺れた、今のままで良いのかと、このまま係長クラスにすらなれない平社員で満足なのかと‥‥』
「「・・・・・」」
『条件は‥‥篠山が指定する仕事を1つ請け負う事、良い事では無いとは俺も思ったが‥一応頷いた‥
変わりに篠山が用意して来たのは、M社の正式採用通知と、クラスター社の物らしいIDカード、そして‥"これを使って、どんな情報でも良いから抜いて欲しい、不正探知は端末起動から14秒は動かない、15秒で自動スキャンされるから、14秒以内だったら見付かる心配は無い"と、嘘だったが‥‥』
嘘じゃ‥無い‥‥
今までのプログラムはそうだった‥
でも私の作ったプログラムが、今までのプログラムを上回った‥それが発見された理由なのに。
『見付からないんなら、一度だけだったら‥俺は篠山の誘惑に負け、誰も居ないシステム課の堀之内部長の端末を使い、起動から14秒でシャットダウン‥
そして受け渡しの指定場面に行き‥‥後は倉原‥いや、お嬢様が見た通りだ・・』