この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
「私が本社課長から外に独立した時に、受け持った子会社‥
あの子会社の社長は、今でも私の子飼いで融通も利く、それに本社システム課より忙しいから、周りを見る余裕すら無いだろうね」
「微かに記憶にはあるよ、本社から子会社を1つ受け持ったって‥
でも、そんなに忙しい会社なんだ?」
「あそこは独自路線だから、日々新しい開発に余念がない‥
まあ‥初めは私が方向性を付けたのだが、今でも同じ路線で経営を続けているのだよ」
人数こそ増えたとは言え、企業体制は私が社長をしていた頃と、あまり変わっていない‥
独自開発指向であり、時々当たりヒットを飛ばす。
「面白い子会社・・」
「今の社長が、元々変わり者で有名で、本社からあの子会社に出向になった曰く付き‥
だが、個人能力はなかなか見所があり、経営力もある‥佐伯健一郎‥昔からの私の子飼いの1人だ」
「その名前知ってる‥
社長兼開発者で、本社システム課より能力は上のやり手だって‥
紀永の子飼いだったんだ」
「私が子会社を受け持った時、社員として居たのが佐伯‥
その後、私がベースを設定したセキュリティーソフトで、総合企画を佐伯の案を採用、それからはメキメキと力を付け、私があの会社を出る時に、佐伯に一任したのが始まりかな」