この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
「紀永が一任するんだから凄い人みたい‥」
「唯一本社嫌いが玉に瑕だが、今も佐伯とは繋がりはある‥
もしM社が無理だとしたら、一度退職扱いにし佐伯のところに入れる、これが一番穏便に済む方法‥あくまでも退職‥それで押し通さなくては‥‥」
「解雇じゃ、クラスター系に再入社は叶わないから‥
後は遠藤さんの報告待ちだね」
「ああ・・
余計な考えが当たらない方を願うが、多分怪しい限りだろう‥
とりあえず待つしかあるまい‥‥」
美紀が部屋に備え付けのコーヒーに手を出し、私も美紀もコーヒーを持ちながら遠藤を待つ事に。
向こうの部屋でも、話が一段落し高橋涼太にコーヒーが差し出されている‥
どの状態でも、待つ時間は比較的長く感じるものだ。
「・・・
結局‥周り全員で、高橋さんを勘ぐり過ぎたって事だよね・・・」
「本人の思考行動に、問題があったのは確かだよ‥
だが、周りの目とは違い、それほど悪人にはなりきれなかった、こればかりは性格に左右されてしまう」
「私も含めて、みんな疑っていた‥
ちょっと後悔はしてる」
「それは仕方が無い話、高橋涼太自身がそういう行動を取っていたのだから」
後悔しても後の祭り‥
既に起こる事は起こってしまい、有耶無耶にする事も出来ない・・・