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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
(待ってその先は?
どう考えても、明るい先なんぞ無い‥
睨まれたんだから、あの世行きなんだろ)
だったら、こんな優しい対応なんかするなよ‥
ガラは悪いが、俺は一発も殴られる事は無く、ただ少しだけ言葉で脅されただけ。
それも素直に話したら、警備は部屋から出て行ってしまい、残るは秘書数人‥
俺が椅子に座り、秘書の方が立ったまま‥または壁に寄り掛かりコーヒーを飲んでいる不思議な光景。
(どうなっているんだ?)
事実確認と言ったが、何の事実確認なんだか‥
俺の話の中で、そんな事をしなければならない項目があったか?
"ざわ‥‥ざわざわ‥‥"
「・・・・??」
部屋の外‥多分廊下だろうが、かなりざわついて、そして部屋のドアが開かれた。
「・・・・・」
入って来たのは、仕立ての良いスーツを着た、髪を上げた男と‥
先ほどとは違い、しっかりしたスーツを着込んだ倉原‥いや、あの男的に言えば美紀お嬢様。
周りの秘書全員が、俺の前に立つ男に頭を下げる‥
会長秘書達が‥頭を下げる人物はただ1人‥‥早乙女会長ご本人!!