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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断



「・・・
話は一通り聞かせて貰った、そして君が嘘を吐いている節が無い事も‥‥」


ゆっくりと、俺が座る椅子とデスクを挟んで座る早乙女会長‥
こうして見れば、何度か見た事がある早乙女社長に似ているが、遥かに若く感じる。


感じるが‥早乙女社長には感じなかった、不思議なほどの威圧感‥
言葉穏やかなれど、逆らえない雰囲気が会長には‥‥ある・・



「M社採用の件調べさせて貰った‥
・・どうやら採用通知は偽物、幾ら五十裏でもライバル社には介入出来なかった‥‥さて、そこでだ高橋君・・」


「・・・・・・・」


表情1つ変えずに俺を見据える早乙女会長‥
そして、同じく無表情に会長の少し後ろに立つ美紀お嬢様。


何を言うのかは分からないが、俺に拒否権なんか無いんだろう。



「・・・
これは取引・・・
このまま泣き寝入りで退職するか、私が提示する子会社に入社するか、決めるのは君次第‥
ただし私が提示する子会社は、本社のようには甘く無い、余計な事を考えている暇すら持てないだろう」


「・・・・・・」


会長が指定する子会社‥
それに解雇では無く退職、どういう判断なんだ?



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