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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
友人・・
俺にはもう・・・
結城にも、桜井にも、言いたい事を言い、アイツらの信用を失った‥
そんな俺に、もう友人なんか‥居ない、外で会っていた連中は、ただの知り合いに過ぎない。
「判断は君に任せるよ高橋君・・
急に言われても答えは出ないだろう、答えは明日聞く事にする」
「・・・・」
鮮やかに立ち上がる会長を見ながら、今日はこの地下で監禁かと思ってしまう。
「遠藤・・・」
「はい会長」
「彼を早乙女邸の方の客間へ‥
此処で一晩過ごせと言うまで鬼では無いよ私は‥‥」
「勿論です会長‥
ですが万が一の為に、客間の鍵は掛けさせて貰う事になりますが‥‥」
「それで構わんよ‥
無くとも早乙女邸のセキュリティーは完璧だがね‥‥行くよ美紀」
「はい・・・
・・高橋さん、良い答えを出してくれる事を望みます、では・・・」
会長達が出て行けば、部屋は一気に静かになる‥
いや、遠藤主任だけは、せわしなく連絡を取っている、俺を移動させる為だろう。
(それにしても‥思っていたような人物では無かった)
非情な早乙女会長‥
皆そのイメージだと言うのに、実際は人を考える人物だった‥こういうのは実物を見ないと分からないんだな・・・