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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2



脅すお嬢さんと、慌てるその筋の俺達、まるっきり立場が逆‥
どうなっているんだ此処は?



「高橋さんもそんな渋い顔をしないで下さい‥
良い人達なんです、見た目は怖いかも知れないけど、本当は普通の社会人より心が温かい人達、少し道を踏み外したからって人の本質とは別物です」


「・・・それは・・・」


「「「お嬢さん‥‥‥」」」


見た目だけじゃ人は図れないと言いたいのか?
確かに此処に居る男達は本気でお嬢さんを心配している、そして忠誠心も高そうだ。


ついでに言えば、今のお嬢さんの言葉で全員ウルウル顔‥
感動にも弱いらしい。



「やれやれ‥‥
どうしてこんな事になっているのでしょう美紀様?」


「全くです、あなた達も押さえるのが役目の筈」


「葉山さん!遠藤さん!」


更に部屋に入って来たのは、遠藤主任に第2秘書の葉山‥‥さん?
どうやらこっちはお小言込みのようだ。



「こういう事は私達がやりますので、美紀様は素直に3階に戻って頂けませんか?」


「嫌よ、それに会長は止めなかったのだから、接触して良いって事でしょう?
幾ら遠藤さんの言い分でも戻りません」


「「はぁ‥‥」」


秘書2人、額に手を当て渋い顔‥
これは普段からこんな攻防をしていると見たが、確か遠藤主任はお嬢さんの婚約者候補‥‥とは全然見えない。


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