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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2
先ずは私の権限を使い、五十裏の情報網を引き出し、朔夜叔父の五十裏の情報に対するアクセスを遮断‥
本音は五十裏自体のアクセスを制限したいが、いかせん内外なかりの情報を持っている為にそれは出来ない。
「後は理由か‥‥」
あくまでもクラスター社では無く、早乙女内での朔夜叔父の独断先行、これで通さなければ高橋涼太の処分の理由にならない‥
一番良い方法は何か・・・
「・・・
仕方ないね、あまり使いたくはないが、これしか無いだろう」
携帯を取り出し掛ける相手は朔夜叔父では無く違う相手‥
良い方法とは言わない、だが必要悪は致し方ない時もある。
『・・珍しいな、俺に連絡を取るという事は昨日のあれか?』
「話が早くて助かる皇‥
今回の件の後始末だが、内々での食い違いによる早乙女朔夜の独断先行で済ませたい」
『食い違いの相手は俺‥‥という事か‥
別段構わん、その為の俺だろう」
敢えて憎まれ役を‥
それが私と皇が交わした取り決めであり、皇もそのように振る舞う。
「すまんね、余計な事を押し付けになるが、こんな話題が本社に流れたら狸が動き出さないか、その思惑もある」
『煽り込みか、分かった引き受けよう会長』
「ほぼ無罪の1社員を犠牲にするのだ、煽られてくれなくては困るというもの‥
後々の為にも‥‥‥」