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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2
『お嬢さんの為と言いたいようだな?
・・俺に取っても孫になるんだ、田野倉くらい簡単に転がしてやる、悪役は悪役らしく‥‥俺らしいだろう?』
「娘は皇を悪人とは思っていない、それだけは言っておこう‥
人を見る目は持っている」
『???
・・・そうか・・・』
納得がいかないそんな声だが、本当の事を言う訳にもいかず‥
もし必要性を感じれば、美紀が直接動くだろう、今はまだ倉原美紀のスタンスで済ませているのだから。
皇の方の段取りを済ませ、今度こそ朔夜叔父へ連絡を入れた。
『・・・なんだ?』
「連絡を入れた理由くらい分かるとは思うがね朔夜叔父?」
『ああ分かってるさ‥
個人的に入れて来た所を見ると、どんな裏工作をしたんだ紀永』
「・・内々での争い、それで済ませる事にした‥
それと暫くの間は五十裏へのアクセス禁止、直通ラインは止めさせて貰ったよ‥
今回は確たる裏付けも無しに動いた朔夜叔父が悪い」
『そう来たか‥
で、俺が争った相手は誰だ?』
「皇賢吾‥‥
暫くは皇の力が増すだろう‥
自業自得そう思わないかい朔夜叔父、高橋涼太を穏便に助けるには、この方法しかないのでね」
『高橋が完全に白だと?』
「ああ、社内規定に触れる情報は何1つ漏らしてはいなかった‥
必要ならば、昨日の尋問を全て記録している、それを全て送ろう」