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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2
朔夜叔父様が手を出さなかったら、こんな事にはならなかった‥
追求の矛先は高橋さんから朔夜叔父様に移るけど、これは仕方がないよ。
これでも一番穏便に済ませたとは思う‥
紀永と朔夜叔父様の関係って切れないから、ギリギリところで留めたらしいんだけど、食い違いって相手って誰?
私ったら聞かずに飛び出してたんだ。
「そう‥‥誰と食い違いをさせる気なの??」
「それか‥‥
薄々は感付いていると思うが、相手は皇‥
いろんな面に於いて、朔夜叔父と皇の意見の食い違いというのは丁度良いんだ」
「・・皇専務・・
良く受けてくれたね?」
「まあ‥‥皇はそういう男、こうとしか言い様がないかな?
そして皇の事だ上手く立ち回るだろう」
完全なる確信犯だ紀永は‥
朔夜叔父様と皇専務が食い違ったら、最近は水面下で動いている常務派への良い餌だって、分かっていて仕掛けた。
ただでは済ませない紀永らしいやり方、1つを先に繋げるやり方‥
こういう手腕は、紀永じゃないと無理、私はまだそこまで思い付かない、これが私と紀永の実力差なんだよね。
「・・紀永がそう言うんだったら、全てが上手く・・
私でもそう思う、だって紀永だから」
「根回しと手回し‥
その内に美紀も追い付く筈‥‥違うかい?」