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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2
「それはまあ‥‥少しずつは‥‥」
あのお正月から、少ない時間をやりくりして、紀永の言う繋がりを作る為に密かに紀永に従い日本での重要人物には合っているけど、やっぱり早乙女会長の繋がりは広く深く、中々上手くいってないのが本当のところ。
まだまだ先は長いんだよね‥
成功した紀永の20年分の重みは、私に取ったら凄く重圧としてのし掛かって来て、だけど乗り切らないと紀永に追い付く事は出来ない。
「急ぎ過ぎても仕損じる、何事もタイミングが重要だよ美紀‥
美紀には米国との噛み合いもあるから、私のように日本重視とはいかない、過ぎると米国を刺激するからね」
「それも分かっているから‥
そうだ、オリバーさんから連絡が来て、1ヶ月程度で日本に来れそうだって、正式に決まったら直接紀永に連絡するって言ってた」
「漸く折り合いが付いたようだね彼も‥
オリバー・スミスか‥‥また波乱かね、特に遠藤が‥‥」
「あーーー」
オリバーさんが日本に来るのは嬉しいよ、でもオリバーさんと遠藤さんって、あまり仲は良くなさそう‥
理由は考え無くても分かる‥‥私のせいだって。
だけどオリバーさんが来てくれるのは、私に取っては心強いのには間違いない‥
紀永にも遠藤さんにも言えない事を、オリバーさんにだったら言えるから・・・