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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2



とうとうオリバー・スミスが日本に来る‥
私はそこまで拘りは無いが、遠藤に取れば心境複雑、客船の時が初対面だったか?


あの時の遠藤の対応は‥‥嫉妬心‥
それを本人が気付いているかどうか、遠藤の事だから思いはあれど無意識行動と私は見ている、それが一番厄介なのだが。



「来るという事は、早乙女邸内に1部屋作らないといけないね‥
場所的に空いているのは、従業員用の別棟か3階の使われていない部分、美紀とすれば3階の方が都合が良いのだろう?」


「でもほら遠藤さんが‥
絶対嫌な顔をしそうだし、だけど別棟だと遠いんだよね」


「まあ‥‥
2階にこれ以上スペースを作る余裕は無い、遠藤の私室でさえなんとか1部屋潰して漸く作ったというのに、殆どの個人スペースが埋まってる今は空ける事すら出来ないんだよ」


「だよね、どちらかと言われれば3階の方が都合は良いんだけど‥
私と紀永のプライベート空間と反対側の一部を研究部屋として使っているのもあるから、サポートが出来るオリバーさんが居るのは凄く楽になるし‥‥うーん‥‥」


私達が普段使用しているのは、中央階段を挟んだ半分、残りの半分は物置やら美紀が研究用に使ってる部屋やら雑多な部分‥
一番奥は空室だった筈‥‥その場所にオリバーのスペースを作ればなんとか遠藤も納得するのではないか?


近過ぎず遠過ぎずは遠藤も同じ事‥
この手は公平にしないと、後々揉める原因になるのは確か。


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