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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し
「本当だ‥早乙女邸の社用車‥
遠藤主任、こんな時間まで居たんだ」
そっか、黒崎さんと櫻井は秘書課だから、あの会長が住んでいる、早乙女邸の社用車を知ってるんだ。
社用車っても、俺達なんか手が出せなそうな高級車‥
流石、会長側近は待遇が違う。
「だけど、遠藤主任がこの時間までとは珍しい‥
何かあったのか?」
「同じ秘書でも、俺達と早乙女邸秘書は全く別だから、話に聞こえて来ないんだよなぁ‥」
「まあな・・・」
黒崎さんは、自他共に認める、遠藤主任熱烈ファン‥
あの、会長のお嬢様の御披露目パーティーのサポートスタッフに、自分から志願した程。
主催側に遠藤主任が居て、流石に驚いたとは言っていた‥
それに件のお嬢様のエスコート役で、早乙女外戚としての出席だったって‥‥
この一件からだよ、遠藤主任が更に高嶺の花になったのは‥
まさか早乙女の血筋で、会長のお嬢様の婿候補。
早乙女会長の第1秘書でもあり、多分噂は本当‥
未来の会長かも知れないって、本社内では噂になってる。
その前に会長って幾つか、誰も知らない‥
年齢も顔も、俺達みたいな一般社員には、一切非公開‥この街に住んでいれば、会長の噂くらいはみんな知ってる話。
睨まれたらあの世逝きとか、血も涙も無い鬼会長とか‥
でも、実績と実力は確かで、今のクラスターグループを、拡大安定させたのもまた会長。
謎の早乙女会長‥これが街でも本社でも、共通イメージになってる。
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