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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



「もう‥‥良いです‥‥」


振り返れば、座り込んだままだが服装は直した美紀様が辛そうに私を見ている‥
それを見ている私も辛く、この男への怒りばかりが増すばかり。



「・・・
どうしますかこの男、裏に回しても構いません」


「・・・・・」


それに美紀様は、ゆっくりと首を横に振った。



「言われていたのに、何もしなかった私にも多少の責任は‥‥‥あります‥‥‥
そして暁さん、これだけははっきり言っておきます‥‥
暁さんがどんなに思っても、私はあなたに答える事は一切無い、答えるどころかこんな事をした暁さんを恨みます、それだけは覚えておいて下さい」


「・・・・・・・・」


男‥‥暁という名なのか‥‥
暁は美紀様の言葉を聞いて渋い顔だが、私の拳が深く入ったのか、動く事は出来なそうな様子‥
だとすれば放置すれば良い。



「支えます、システム課という訳にはいきませんので、秘書室まで行きます」


「・・・・・」


力無くとも、私が美紀様を支え歩いても、美紀様は騒ぐ様子は‥‥無い‥‥
それには安心したが、この始末をどう付けるべきか。


下手に騒げば美紀様を傷付ける事になり、かといってあの暁という男を野放しにする訳にもいかない。


体よく美紀様から遠ざける方法‥
選択肢は数あるが、どれが一番穏便かつ安全か、私の力量が問われるとは思う・・・


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